島田紳助が若手芸人に語った成功する為の11の方法【完全保存版】

著名人の哲学

惜しまれつつも、引退してしまった島田紳助さん
特に、テレビでは、絶大な人気を誇る司会者でした。

最初から、テレビを目指していた島田紳助さんは、お笑い芸人として、サクセスをして、テレビの世界へ。
自身が売れていなかった時期から、売れるまで、人気の司会テクニックの秘密など惜しげもなく披露した場所があります。

それが、吉本興業が新人タレントを育成する目的で作った養成所、吉本総合芸能学院
通称、NSCです。NSCとは、New Star Creationの略です。
第一期生があのダウンタウンという、すごい養成所です。

そこで、島田紳助さんが、NSCの生徒のために語り尽くした講義が残っていたので、
そこから、ポイントを抽出し、成功の秘訣をまとめました。
内容は、主に、漫才師として売れるため、M-1グランプリで勝ち残るための内容です。

しかしながら、そこには、お笑い芸人として、だけではなく、人生の成功へのノウハウがたくさん詰まっていました。
すごい内容満載なので、是非熟読して自分のモノにしてください。

島田紳介本気の成功の方法 島田紳助NSCでの講義

目次

  • ①売れる人は、努力×才能
  • ②お笑いの教科書を作ること
  • ③売れるための、XとYの法則
  • ④運は、一つだけ。誰が同期か?
  • ⑤メモを取るな。心で記憶せよ。
  • ⑥スペシャリストな人になるために
  • ⑦心で記憶するためには、遊べ!
  • ⑧やるということ
  • ⑨何事にも勝ち方がある
  • ⑩競争で勝つためには
  • ⑪夢を叶えていくということは、、、あなたが唯一勝っているもの

①売れる人は、努力×才能

人には、才能というものがある。
それは、生まれ持ったもの。
どこに才能があるかは分からない。

しかしながら、
才能は5段階 
そして、
努力も5段階

才能が5ある人間が、努力を5したら最高点の25点

努力とは?
みんな勘違いしている。
例えば、プロの野球選手。毎晩素振り500回。
周りの人にはめっちゃ努力してますよね。と言われる。
でも、それって努力と言えますか??

当の本人は、努力してるとは全く思っていない。意識の問題。
意味なく500回バット振ってても腕が太くなるだけ。
大事なことは、
意識して500回バットを振ること
この打席は相手が誰で、どんな玉を投げてくるのか?本番のようにイメージを意識して一本一本の素振りを大事に振ること。

ボクサーとは、1日3時間以上練習したらオーバーワークと言われている。
これは、漫才師とめっちゃ似てると思う。
たくさん練習したらダメ。必要以上の練習はしない。うまくなった気がするが、うまくなってない。慣れただけ。

漫才師としての練習で大事な意識とは、基本的なこと。

それは、お笑いの世界では、音感。音。キー。面白いやつは、音がブレない。
だから、それを意識せよ。
歩きながら練習したら良い。
人間は、ゆっくり歩けば、ゆっくり話す。早く歩けば、早く話す。
相方との基本ベースのテンポを探せ。
そして、それが体に入るまでやる。そこから始まる。それがまず基本。
そこから、やっと始まる。

②お笑いの教科書を作ること

漫才には、教科書がない。
だから、教科書作りから始めた。
まずは、自分が面白いと思う人を探した。それが、自分の目指しているお笑いの感覚に近いから。
そして、その人の漫才をテープにとった。
人と同じように何回も見ても同じだから、紙に書き出した。
そして、それを細かく分析した。
「どう違うのか」「何が違うのか」
オチの文字数、1分間の間の数まで。そんなこと、プロでも考えないこと。
お客さんは尚更そんなこと見てないし、考えてもいない。
だから、紙に書き出して、分析した。

当時の同世代スターも分析しまくった。
ただ見るだけでなく、紙に書き出したら、見えた。
その人が、何をして、どのような笑いをしているのか。
ネタの8割が同じだった。ただ、その他の2割をうまく散りばめて、8割のキレをよく見せるように2割を作っていた。

教科書が出来たら、相方を探すときも、それに従う。
友達とか仲良い奴という観点ではない。
「何をしたら売れるのか?」「どうしたら売れるのか?」
それに必要な相方を探した。

そして、相方には、
「今からは何が売れるのか?」「どうやれば売れるのか?」を伝え、
「だから俺はこうしたい。半年でこれを作る。俺が何をしようとしてるかだけはしっかりと理解してくれ。」
ということを伝えた。

なので、ターゲットも絞った。
昔は、お笑いとは、子供からおじいちゃんまで、笑わせなきゃいけないものだった。
でも、俺だけは、細分化する、と思っていたから、それを貫いた。
俺たちのターゲットは、20〜35歳の男だと。
ここをターゲットに漫才をする、と。

例えば、当時アリスは、レコードいっぱい売れていた。けれど、たくさんの世代に指示されてたわけではなく、一部に指示されていたはず。
お笑いの世界も変わってくるはず、と考えていた。
だから、我々は、一部に指示される漫才をしようと決めていた。
20〜35才、自分に近い人たちを笑わせるのが一番簡単だと。

それが当たり、売れだすと、
女の子が、きゃ〜きゃ〜しだす。
これが、邪魔。この子達が俺たちをダメにする。
人気あるっぽくしてくれるから、めちゃめちゃ必要だけど、めちゃめちゃ邪魔。
なぜかというと、この子らを笑わせることが簡単だから。
そうすると、この子達を笑わせにかかってしまう。
そうなった瞬間に、終わってしまう。
テレビの向こうの、コタツでのんびりしてる20~35の兄ちゃん達が冷めてしまう。
その兄ちゃん達が、笑ってくれる感覚で、やらなければいけない。

③売れるための、X軸とY軸の分析

売れるためには、
自分たちが、誰を笑わすのか?どの世代を?どういう漫才をしようとしているのか?
というのが一番必要。

そういう、漫才を作るというときには、お笑い芸人全員ができることや、笑いのツボなどが違う。

なので、自分たちのやりたいお笑いを分析する。
分析をしたら、自分たちにとって、面白いものがはっきりする。
その面白いものの中でも、2種類に分かれる。
自分達には出来ないけど、面白いものと、自分と一緒だ!出来る!いう面白いもの。
この、自分と一緒だ!っていうものを作っていく。
オチのパターン。喋りのパターン。が一番近い人。
それを自分達流に作っていく。

でも、その人だけを真似してると、そのオリジナルの人がいるから勝てないでしょ?
なので、そんな同じように面白いものを作っている人を何人か探す。
それを「自分も出来る」という人で探す。
自分の喋りのパターンと似てる。俺がやりたかったことだ!という人。

それを、現代だけでなく、過去のお笑いから、ずっと聞くこと!
いつの時代も、誰か売れてるんだから、その人達の漫才を全部聞け!
お笑いが、どう変わってきたのか?何が違うのか?同じなのか?それを徹底的に調べろ。

X軸が、自分にはどんな笑いができるのか?必死で探すこと。
Y軸は、世の中の笑いの流れ。時代で変化する。これを研究すること。
X軸とY軸が分かったら、そこで初めて悩む。
俺達は、何しよう。どうしたらいい?どうしたら売れる?どんな笑いをしよう。

でも、このX軸もY軸も分からず、悩んでる人ばっかり、、、
これが分からないと無理。答えが出ない。
色々相談される。でも、この答えも出ていないのに、やりようがない。
この公式を自分たちで作らなければならない。
「なんかお笑いで、新しいことやろうぜ」「今までにないものを作ろう」
それは、絶対に無理。たまたまそれが出来ることはあるかもしれない。でも絶対潰れる。
公式がない答えだから。それが、一発屋。だって、なんで、一発売れたのに続かないの?
一発屋の方がインパクトある。たまに当たることはある。でも、必ず2、3年したら潰れる。
そこになんの根拠もなく売れてしまうと、一発屋になってしまう。なんで売れたか分からないし、たまたまだから。

皆、売れている人は、この法則を知っている。
さんまも知っていて、世の中のお笑いの流れに自分を合わせている。
だから、大事故にならない。遭っても、接触事故ばかり。
だから、若手に脅威覚えるか?とさんまと話しても、お互いに全く脅威を感じない。

若手が、ずっと練習してるの見てても、何してんの?馬鹿じゃない?って思う。
さっきも話したけど、筋トレしてるようにしか見えない。ムダ。

体操選手の筋肉すごい。でも野球のボール投げれない。
なぜ?分かる?ボール投げる筋肉どこにもついてないから。体操の為の筋肉だから。
お笑いもそうならないといけない。いらない練習はいらない。
必要な練習だけをしなければならない。
この公式は、絶対的なもの。この中で、何人かが分かるだろう。何人かしか分からないだろう。
自分はどういう形のものを作るのか、必ず、まずはやること。

コンビを探すときは、友達を作りにきたんじゃないんだから、仲のいいやつを作りにきたんじゃないんだから、
必要なやつを探す。どんな人間でも良い。自分に必要なやつを探す。すっごい良い奴ですっごい言うこと聞く奴で、ってそんなの関係ない。
自分に必要なやつを探さなければならない。仲間作りに来た訳じゃないんだから。自分に必要な奴を探す。

ネタは、リアリティがないと面白くない。
ネタにリアリティをもたらすには、、、『必死』しかない。
お客に話のリアリティを信じてもらうには、必死しかない。
落ちてた1万円を拾ったネタだとしたら、必死に伝える。
そして、そこに犯人しか知らない事実があれば。
リアリティが出ることによって信用が生まれる。
それが面白さに繋がる。
M-1でもうまいやつはたくさんいる。
でも、チュートリアルなどは、違う。感情でやる。
感情でやると、面白い。リアリティが出る。

④運は、一つだけ。誰が同期か?

巨人阪神と明石家さんまが同期ということだけが運が良かった。
巨人阪神はめちゃめちゃ漫才がうまかったから、そのおかげで自分は、正統派は止めようと思った。
明石家さんまは天性の明るさ、スター。なんでもないサードゴロをファインプレーに見せる力がある。普通の人がどれだけ努力しても無理な華がある。24時間明るいし。人気者になる人だと。そこはやめよう、と。
正統派漫才では勝てない。スターにはなれない。
どうしたら良いんだ。そうだ。ヒールでいかなければ、悪役でいこう、と。漫才師は、耳出してスーツ着なきゃいけないって時代だけど、俺は、元々そんなやつじゃない。京都の不良少年だし。自分しか知らないがたくさんある。それを笑いに変えたら良いんだと。怖いやつは笑えないけど、怖いやつが弱かったら笑えるだろうと。

⑤メモを取るな。心で記憶せよ。

メモを取ったらいけない。
なぜメモを取るなっていうかっていうと、役に立たないから。
本で読んだ知識は、自己満足。
クイズ番組するには役に立つかもしれない。
ペーパーテストならたくさん答えられる。
喋り手には役に立たない。なぜなら、憶えたことを喋ってるだけだから。
漫才師は、覚える場所が違う。心で記憶する。
「そうなんだ〜!」「そっか〜」って強く思ったことは、脳で記憶してない。心で記憶している。
それは、一生忘れない。
高校で習った公式とか憶えてないでしょ?なぜ?脳で憶えたから。
でも、高校の連れと話した、女にふられた会話とか忘れてないでしょ?心で記憶したから。

心で、記憶したものはどこに閉まったか分からないけど、同じ感情になったとき、勝手に引き出しが開く。
番組でも、何も考えてないし、憶えてないけど、同じ感情になったら、勝手に引き出し開くから、そこで感じたことを喋っているだけ。何喋ろうかなんて考えたことがない。

だから、心で記憶しなければならない。
心で、記憶するコツは、感情の起伏が激しくないといけない。いつも感じないといけない。
心で、記憶しなければならない。

⑥スペシャリストな人になるために

これは、言いたくないっていうのが一個だけある。
極秘の話。極秘のトリック。

それは、1分野1箇所深く強くなること。

野球番組で、とあるゲストが、
「年に何回野球観にいくんですか?」って聞いてきた。
「行きません」と答えたら、
「え、、、でものすごく詳しい、、、」って。
「だからプロなんだ」と。

極秘のスペシャリストの話のテクニック

我々はそれを、知る必要はない。野球マニアではないんだから。
「どの野球選手が好き?」「清原、桑田」などなど皆が知っている。
皆が知ってる話では、皆なんとも思わない。
でも、皆が知ってるか知らないか微妙な選手の名前を言う。そうすると、
「え、なんでその選手なんですか?」
ここで、一つ興味が惹ける。皆が聞く姿勢になる。
そして、そこで、「この選手は高校でどうしても野球選手になりたかったけど、なれなくて、大学出てもなれなくて、やっとプロになれたんですよ!」って語ると、皆は、「すげ〜!お前マニアか!」ってなる。そこだけ熱くなる。

そして、もう一つは、否定されないといけない。
「なんで、そんだけ熱くなるのに、巨人のことあんまり知らないんだ!」
など、問われる。
その時に、他に興味がない屁理屈(理由)を言う。(本当は本当に知らないけど)
「俺は、親がアンチ巨人だったから、巨人のこと、知っちゃいけないって思ってたから」など
1時間喋ったらバレる。でも、テレビの世界は、最大30秒!だから、バレない。すごいで終われる。

1個だけ、1個だけ詳しくなれれば良い。

実際、知ってそうに思われるけど、本当に知ってることしか喋ってない。
1分野1箇所、人よりものすごく深く詳しければ良い。
嘘はいけない、
だから、それを本気で好きにならなければならない。
そのことを、誰よりも一歩深く知った瞬間に、人より感じる。

俺らは、賢い必要はない。賢いんじゃないかな?と思われたら良い。

⑦心で記憶するためには、遊べ!

敏感になるためには、やっぱり遊ばなければいけない。
その遊びとは、風俗行くことでも、お酒飲んでカラオケ行ったりすることでもない。
いろんなことに興味を持って、ウロウロすること。
変な奴でいなきゃいけない。

本読んで憶えてたら忘れてしまうようなことが、心だと憶えている。
そういう経験をしなきゃいけない。

普通の人が知ってることを知る必要はない。
誰でも出来ることは、誰かに頼んだら良い。
俺たちは、誰にも出来ないことをしなければならない。
【知識のドーナツ化】
誰でも知ってる真ん中はいらない。
誰も知らないことを喋らなければいけない。テレビというものは。

自分でも知ってること喋ってると、「早く喋れ」って思うでしょ?
「へ〜」って思わさなければいけない。

学校の勉強なんて役に立たない。
勉強で賢いこと言われても「へ〜」って思わないでしょ?
「へ〜」の知識のほうが人は興味を持つ。

知らないところ行って、いろんな人見て、年寄りの方がなんか持ってる。
喋ることによって、感じる。
感じることは、喋れる。
街で、そんなにたくさん経験出来ない。
だから、勝手に面白くしなきゃいけない。
感じる心を持って、いっぱいたくさんの人と話さなきゃいけない。
同じような奴といてはいけない。
NSCの奴がNSCの奴といても、そこからあんまり何も生まれないと思う。
一緒にいるメリットは、モチベーションを保つため、のみ。

お笑いは、相手の心を動かして、お金をもらう。
お客さんは、変化を求めている。
変化を与えられなかったら、しょうもないと言われる。

心に記憶したことは、一生喋れる。
そういう経験をたくさんした奴が、良いしゃべりが出来る。
しゃべりというのは、脳で話しても、映像を共有できない。
心で記憶したことをしゃべると、聞いてる側も映像が見える。
映像が見えてそれをしゃべれる。だから、面白くなる。

⑧やるということ

正しくやらないとやめれない。
レーサーでもよくいる。
「もう一回同じ走りができたら、やめます。引退します。」と。
馬鹿かと。もう一回同じ走りができたらやめなくて良いじゃないか。
99%の人が、結果には満足しない。
やった選手生活に満足しなければいけない。

だから、一生懸命本気でやらなきゃいけない。

一生懸命やる5を憶えないといけない。
それをやれば、ここでダメでも、違うところで必ず成功する。
5の頑張りが出来るやつは幸せにならなきゃいけない。
そういうやつには世間は力を貸す。
そして、そういうやつはやっぱりうまくいく。

⑨何事にも勝ち方がある

M-1には、M-1の戦い方がある。
テレビ芸とは違う。
M-1で勝つためには、その時点では、タレントになろうとは考えない。
M-1で勝つことに集中すること。
審査員も人間。
最後30秒でインパクトを与えること。

笑いにもシステムがある。システムをパクれば、ものにしやすい。

⑩競争で勝つためには

一番大切なことは、むやみに練習しない。
何をするか。どんな漫才をするのか。
今、漫才頑張ってる段階で、タレントになろうとは考えない。
漫才は、100努力しても、10しか残らない。
だから、考えない。
今は、漫才。とにかくM-1に勝つことだけを考える。それ以外考えない。
自分なりの自分のデータ分析。世の中の流れ。
答えを出す。真剣に考える。友達に話さない。パクられるから。
競争だから。
友達作りに来たわけではない。友達増やすために来ているわけではない。
勝つために来ている。

⑪夢を叶えていくということ、、、あなたが唯一勝っているもの

夢を語り合ったら、君らの勝ち。
一個だけ負けてるとしたらそれ。
それだけは負けてる。
10億で売ってくれるなら、変わってもらいたい。
何が負けてる?「夢の数」「若さ」負けてる。
お金たくさんある俺が欲しいものが君たちにはある。
夢がいっぱい。大切にしないと。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
素晴らしい名言の数々。
そして、ここまで教えてくれるのか?というところまで踏み込んで話してくれている内容。
これは、お笑いの世界だけではなく、商売でもなんでも通用する、不変の教えだと思います。
なので、ここにまとめました。
是非、何度も何度も熟読して、自分のものにしていってください。