日本の偉人たちの起業:渋沢栄一

日本の偉人たちの起業

渋沢栄一

名前は聞いたことがあっても、その人物像を、
あまり、よく知らない方も多いと思います。

実は、『日本資本主義の父』と言われている方で、
江戸時代後半〜明治、大正、昭和の日本の経済発展に大きな影響を与えた方です。

令和6年、2024年から新紙幣一万円札の顔となります。
2021年からは、NHKドラマにもなるとのことです。
誰もが知るような大きな会社500社以上の設立や育成に携わった方です。
例えば、みずほ銀行、日本経済新聞、札幌ビール、帝国劇場や帝国ホテルなど
誰もが、一度はいずれかの会社にお世話になっていると思います。

そんな渋沢栄一はどのように日本経済界に貢献していったのでしょうか?

渋沢栄一の生い立ち

生まれは、1840年で戦前の1931年までご活躍されていました。

埼玉県深谷市の生まれで、農民から出発し、13歳で商売を始めたそうです。
その時に、武士だから役人だから偉いという士農工商の制度に疑問を感じ、
「武士や役人が偉い世の中だけど、実際に世の中を支えているのは農民や商人や職人では?」
そういう実際に世の中を支えている人たちがちゃんと評価される世の中にしたい!という
『官尊民卑の打破』への強い想いを抱き、23歳の時に、なんと役人の立場から社会変革に挑みました。
京都へ行き、江戸幕府最後の将軍一橋慶喜に仕え経済的手腕が評価され、側近を勤めるまで出世しました。

その活躍もあり、27歳の時に、使節団の一員として、パリ万博へ行きます。
そこで、パリの発展に衝撃を受けます。
すさまじい経済発展を遂げ、インフラが整備されている街を目にし、うらやましく思い、
ただ、それをうらやむだけでなく、
こういったインフラを整えるための事業がどういうふうに経営維持されているのかを徹底的に研究したそうです。
そして、その経済の仕組みを日本に持ち帰ったということです。

2年後、1868年明治維新の時に帰国しました。
その際に、いち早く作りたかったのが銀行でした。
理由は、産業を振興させるためには、お金の流れを作らなければならないから
そして、すぐに日本で初めて民間による銀行を設立しました。

銀行を設立したのちにも、たくさんの民間企業の設立に携わりました。
冒頭にもありましたが、500社以上の会社の設立、育成に携わったのですが、
その会社名には自分の名前などは一切入れなかったんです。

また、1878年、民間実業界の地位向上のため、東京商法会議所(現 東京商工会議所)を設立
異業種間の交流も積極的に行うことで人財育成にもつなげました。

渋沢栄一の想い

「みんなが幸せと感じるような世の中にしたい」
そのために国の富を作らなければならない。
そのために、全ての力を注いだ方です。

もし、困っている人がいても、
ただ、お金を出して助けるのではなく、
その人の良いところや特徴、特技を見出して仕事をやらせて報酬を与えたそうです。
それは、働く喜びを身につけさせるというのが目的だったから

晩年は、近代化が進んだ日本を世界に知らしめたいと、日本で初めて民間外交もおこないました。

私利を追わず、公益を追い求めました
世の中は発展しても、道徳が共に発展するものではない。
しかし、仁義道徳と生産殖利とは元来ともに進むべきもの
とのメッセージを発信し続けてくれました。

経済だけでなく、道徳も兼ね備えること
その礎を作ってくれた偉大な方です。

そのことをまとめた本がこちらの、
『論語と算盤』です。
現代人にとって必読書ともいえる一冊です。
是非、一度読んでみてください。

渋沢栄一の名言

そのような考えだからこそ、受け継がれている名言があります。

・商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ。

・できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与えるように行動するのが、我々の義務である。

・信用はそれが大きければ大きいほど、大いなる資本を活用することができる。
世に立ち、大いに活動せんとする人は、資本を造るよりも、まず信用の厚い人たるべくを心がけなくてはならない。

・一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である。

・大なる立志と小さい立志と矛盾するようなことがあってはならぬ。

・男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ。

・夢なき者は理想なし。
理想なき者は信念なし。
信念なき者は計画なし。
計画なき者は実行なし。
実行なき者は成果なし。
成果なき者は幸福なし。
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。

・日本では人知れず善いことをするのが上である。
自分の責任はもちろん、他人の責任までも追うことが武士道の真髄とされる。

・真の富とは道徳に基づくものでなければ決して永くは続かない

・片手に論語、片手に算盤(そろばん)

渋沢栄一のまとめ

いかがでしたでしょうか?
日本の明治維新後の経済発展をまさに裏で支え続けてくれた方なんですね。
自分の会社の起業だけでなく、500社以上の企業の企業をサポートされた、
まさに日本の発展を語る上で欠かせない方だったんですね。

想いがあれば、たとえ、どういう立場であろうと、
社会のために行動でき、
自分だけでのことだけでなく、
社会全体のために行動してくれる方がいるからこそ、
今の日本のような素晴らしい国ができるんですね。

『自分のまっすぐな想い』
を大事に、お金だけでなく、道徳も一緒に
追求していくことが大事なんですね。

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